Mimizuku Adventure School

木下塾は、『Mimizuku Adventure School』という形で子供たちに生き抜く『知恵と力』を身につけていってもらう試みを始めます。

塾生とのごくフツーの会話です。
塾長:『日曜日なにした?』
塾生A:『LINEしてた。』
塾長:『一日中や?』
塾生A:『ううん。あと、ゲームも…。』
塾生B:『オレ、ゆめた(夢タウンのこと)のゲーセンおった。夜、勉強もしたよ!』
塾長:『外で遊ばんとや?』
塾生B『寒かもん』
塾長:『・・・・・』

こんな生活をしていて、人生を生き抜いていけるのだろうか?ふと疑問に思います。

一見モノにあふれ・豊かで・安定した生活があと数十年も続くのだろうか?

私たちはどうしようもない地球規模の大きな危機…温暖化・異常気象・地震・エネルギーの枯渇・食糧・世界の平和…をできるだけ普段の生活のなかで目をそらそうとしています。微妙なバランスの上に安定しているかのような日本も、いつその土台が崩れるかは誰にもわかりはしませんが、永遠に続くことの方があり得ない話です。

私は東日本大震災の2週間後に、ここ福岡から道路が寸断され、燃料も手に入らない中、車で、薪ストーブ70台を被災地にいち速く届けました。そこには、電気・水道・寝床・お風呂・トイレ…はもちろんなく、避難所に逃げ込むか、かろうじて倒壊せずに済んだ家屋に身を寄せるしかできない生活しかありませんでした。薪ストーブは、瓦礫を燃料に、寒さに凍える人々の心と体にぬくもりを与えました。ここでの生活はまさにサバイバルで、学校で習った知識は残念ながらほぼ役に立ちませんでした。

確かに生活をより豊かにする『教養』もとても大切なことです。しかし、どんなことがあっても生き抜く『知恵』と『力』がなければもともこもないような気がします。日曜日にスマホ片手に寝転んで生活している暇があったら、里山で・仲間と・草花を見つけ・虫や魚を採り・探検し・焚火をし・野宿をし・・・・たほうが、どれだけ『生きる力』と『生きる知恵』を身につけ磨くことができるだろうか。

これからの人生を生き抜くためには、2つの柱があると思います。

一つは、よく勉強し教養と知識を身につけ、文明の中の生活をより豊かなものにすること。もう一つは、できるだけ文明生活から離れ、自分自身で道具を使い、あるいは道具を創り、言葉を通して仲間と協力し、困難を乗り越えていく中で『生きる力』と『生きる知恵』を身につけることです。

子供たちは決してゲームやスマホが唯一最高に面白いわけではありません。私たち大人がそれ以外の楽しさを伝えきれていなかったり、残念ながら当の私たち大人自身が経験がなかったりするだけです。これも、私たち大人が受けてきた知識偏重の教育の在り方の弊害かもしれません。

木下塾は、『Mimizuku Adventure School』という形で、子供たちに生き抜く『知恵と力』を身につけていってもらう試みを始めます。小学生のお子さんを持つお父さんお母さん。子供が大きくなってからではもう間に合いません。日曜日に暇を持て余しているようなお子さんがいらっしゃれば、是非この試みに参加してみてください。

『生活を豊かにする教養と知識』『何がおこっても生きぬく知恵と力』この2つがそろってこそ子供たちは幸せになれると信じています。教育評論家の「尾木ママ」こと尾木直樹さんも、子供たちの里山での野外生活の原体験がその後の学習能力の発達に大きな意味を持つといっています。一見、遠回りのようですが、取りあえず受験に打ち勝っていく土台もできていくはずです。